jonagamine

永峰式マヤロジックシステム 概念設計者

永峰 譲(Jo Nagamine)

普遍的な論理と倫理的厳密さに基づき、行動の再現性をデザインする。

哲学とMLS開発に至る経緯

占いからの脱却:フレームワークの再定義

私は長年、システムエンジニアとして再現性論理性を追求してきました。世に溢れる暦の解釈が、その主張とは裏腹に「運命の決めつけ」や「感情的な吉凶判断」に終始している状況を目の当たりにし、論理的根拠なき情報発信に強い疑問を感じました。 古代の知恵を真に活用するため、MLSはマインドフルネスの概念に類似したアプローチを採用します。それは、宗教性やスピリチュアルな要素、そして「運命や吉凶」という価値判断を一切排除し、古代の知恵が持つ中立的なロジックを、自己理解と行動の最適化のための「気づきのフレーム」として再定義することです。

東洋思想の探求とロジックの普遍性

MLSの開発は、技術的な課題として東洋思想のシステム構築から始まりました。しかし、干支の語学的解釈や五行思想を深掘りした結果、それらが単なる占いの分類ではなく、自然のサイクルと原理を基にした普遍的な哲学であることを発見しました。 この普遍性を追求する過程で、干支のサイクルが目標設定の構造に適合しないという課題に直面し、より普遍的で連続性を持つ260日のマヤのサイクルへと辿り着きました。

体系化:論理的厳密さの融合

古代マヤの構造を基盤とし、東洋思想の普遍的なロジックを融合させる際、その設計思想の根幹となったのは、次項で述べる学術的な論理構築能力です。MLSは、感情や主観を排し、体系化された論理と倫理に基づいて設計されています。

知的基盤と設計者の論理的権威

アカデミックな経験と厳密性の確保

大学院修士課程での経験は、情報の客観性普遍性を追求する手法を身につける機会となりました。特に、修士論文をすべて英語で執筆した経験は、感情や曖昧な解釈を排し、構築する論理を体系化する力をMLSの設計に持ち込む上で、かけがえのない基盤となっています。

また、過去に学会での論文発表に携わった経験は、構築した論理が客観的な視点から共有できるか、その体系性が普遍的であるかを深く考えるきっかけとなりました。

MLSの設計は、このアカデミックな経験を通じて培った知的な裏付けを基盤とし、論理の一貫性に重きを置いています。

情報公開の倫理的スタンス

MLSの設計者として、私のSNSやWeb上での情報公開は、システムの論理的権威を補強する目的に限定しています。日常的な私生活のアピールを目的とした、文脈を伴わない情報発信は意図的に控えています。

これは、MLSの信頼は、設計者の感情や主観ではなく、システムの論理的な厳密性と倫理的な哲学そのものにあると考えるからです。

「永峰式」の名を冠しているのは、システムの知的所有権を明確に保護し、その論理的な一貫性を担保するためであり、個人の権威を誇示する意図はありません。

MLSの活用と倫理的立場

フィルターとしての古代の知恵

生年月日による分析結果は、資質の有無を決定するものではありません。MLSは、特定の資質を「持つ/持たない」という二元的な判断を排します。古代の知恵は、運命の断定ではなく、人間の複雑な一面を映し出す「フィルター」であり、行動のパターンを考えるための「フレームワーク」です。

資質の再定義

例えば、リーダーシップは一部のNAWALに限定されるものではなく、「すべてのNAWALが独自の形でその資質を備えている」として捉えます。MLSは、その人の特性を正確に分析することで、Chicchanの「情熱的なリーダーシップ」やIkの「コミュニティを重視するリーダーシップ」のように、各々の特性に適した独自のリーダーシップの形を導き出すことができます。

価値判断の排除と主体的な行動への転換

当初、メッセージに含まれる「良い・悪い」という概念を中和するために、ポジティブとネガティブの両視点を取り込むことに気づきました。これにより、MLSは価値判断を排除した、中立的かつ包括的な論理として機能します。

この哲学に基づき、MLSは「行動の最適解」を導き出すための、知的で再現性の高いシステムとして設計されています。MLSが提供する論理的な気づきを基に、利用者が自らの意思で行動計画を構築し、主体的な行動変容へと繋げることを、私たちは何よりも重視しています。